仕上げ的な意味合いでボルトをフルクロームにしたエンジン周りですが、
簡単にボルトが交換出来ない場所があります。
左側シリンダー下の数箇所(写真に写ってない部分もあります)なのですがボルトの種類、長さ、太さ、場所は至って普通。
トルクレンチを手に『フルメッキにしてやるぜー!』といきたいトコですが、待った待ったぁ~(/--)/
ココのボルト、実は全てクランクケースの合わせのボルトなんです。
Hさんにここのボルトのサイズを測ってもらおうと(脱着を)お願いした際に発覚。
自分でやっていたら取り返しのつかないことになっていたかもしれません(゚д゚;)(。_。;)ウン!
仮にこのボルトを緩めてケースの合わせがズレて不具合が起きると、シャレにならない程の緊急事態です。
殆どの方は何もしていないか、以前自分も装着していたシリンダーベースカバーでボルトをまとめて隠していますが、
カバーのデザインが気に入らなかった自分にはもはや選択肢がありません。
と言うわけでエンジン周りのクロームハードウェア(ボルト)統一に反し、ここだけは上からボルトカバーを装着することにしました。
ちなみにクローム・ハードウェアに交換した際に手元に余ったロッカーボックスボルトカバーが装着できないかと試してみましたが、
ボルトの方が1サイズ大きいので装着は不可でした。装着できる場所は無いかと思われます。
クランク周囲で目視出来るボルトは5/16が5本、3/8が2本。
5/16に関しては1枚目写真に3本、その左右に少し隠れるように1本ずつあります。
カバーは4つで1セットなので目立つ方をカバーした後、余裕があればもう1セットと言った感じです(o^―゜)b
取り付けはロッカーボックスボルトカバーと同じく上からパチンなので楽勝ですが、
同様に場所が狭く、結構キツい部分もありますのでそこは気合でww
未クロームのフラットワッシャーがカバーに隠れてくれなかったのが残念でしたが、それでも装着前とは大違い(・∀・)
ロッカーボックスボルトカバーやキャリパーボルトカバーのようにラインが入っていないのもシンプル好きな自分としては大満足( ̄▽ ̄)
今回のカバーに関しては内部スプリングも強く、走行中に落下ということはまず無いかと思います(o^―゜)b
唯一の欠点はとても掃除する気になれないといったトコロでしょうか。
・クローム・ヘックスボルトカバーキット
・94285-03(5/16)
・94287-03(3/8)
・各¥4,050 各4個セット
生死を賭けたランニングボードエクステンダー装着直後、極度の疲労と安堵で愛車を前に暫く呆然・・・。
徐々に疲れも抜け、テスト走行も兼ねて少し走りに行こうと愛車に跨り、スタンドを跳ね上げたその時。
プラ~ン
跳ね上げたはずのスタンドが力無く元の位置へ。
勿論初めての経験、ワケがわからず再びスタンドを跳ねると
プラ~ン
暖気していたエンジンを停めてスタンドを覗き込む。
『おっかしいな・・・スプリングはちゃんと着いてるし・・・』
さすがにこれでは走れないと急遽テスト走行を中止、バイクをガレージに戻してスタンドをくまなくチェック。
しかし350キロの車重が架かったスタンドはピクリとも動かず、そのままでは何が何だかわからない状態( ̄ω ̄)
『仕方ない、やるか・・・』
バイクをガレージの右側の壁に寄せて車体を起こし、ギアを入れておきます。
そのまま車体と壁が接触する部分をタオルなどで保護、右側へそっと倒して壁に寄りかからせます。
こうすればスタンドがフリーな状態が一人で出来るのです(o^―゜)b
ってかエクステンダー着ける時にコレやれよってww
車体が右側へ倒れたと同時にスタンドから、カタンと力無い鉄の音が。
フリーになったスタンドで繰り返し出し入れを行い、各部の緩み等をチェック。
そしてスタンドを上げた状態でチェックしていたその時。
プラ~ン
何と、スタンドに装着されていたスプリングが車体から抜け落ちたではありませんか(ノ゚Д゚)ノ彡====┻━┻
『ああぁ、さっきの(エクステンダー装着時のトラブル)でスプリングが伸びちゃったのね・・・orz』
簡単な仕組みを解説すると、停車の際に車体を垂直にしてスタンドを降ろします。
この時はスタンドが地面に設置しておらず、スプリングも機能していません。
次に車体を左側に倒していくとスタンドが接地。
国産車などの大抵のバイクはスタンドが接地した時点でバイクは倒れなくなり、これが一般常識です。
しかし一部のハーレーにはコチラでも説明したように、スタンドが勝手に払われないためのロック機能がついております。
この場合スタンドが接地した状態から更に車体が沈み込み、
スタンドレッグとその手前にあるスタンドブラケットが接触した時点で初めて車体が止まるようになっているのです。
つまりスタンドブラケットが車体をささえる要、エクステンダー装着時はそのブラケットを外したので車体がそのまま倒れ込んだのですw
この時、同時にスタンドレッグに装着されたストッパーがブラケットの溝に入り込み、
車体が止まったと同時にスタンドレッグが回らなくなり、ロックが完了するという仕組みになっているのです(o^―゜)b
この時スプリングの状態はというと、スタンドが接地した時点からスプリングが伸び始め、車体が止まった時点で最大張になります。
しかし、エクステンダーのトラブルはスタンドブラケットを外して倒れ込んだので
本来の停止位置(最大張)を無視して車体が倒れ込み、その時点でスプリングが臨界点を越えてしまったというわけです。
最初はスタンドレッグに着けられた溶接部分(下図)がねじ切れてしまったのかと思いましたが
さすがは巨体を支えるスタンドレッグ、コチラには全く異常無くスプリングの伸びだけでした(*´Д`)≡3
しかし、冷静に考えるとここからが大変。
新しいスプリングが必要なのですが、スプリングはハーレー専用でディーラーにしかありません。
もちろんこんな極太スプリングの取り付けなど自分には不可能、ディーラーにバイクを持っていかなければいけません。
しかし上記の通りスタンドが機能せず、ディーラーまでスタンドを引きずって走らなければいけません。
ムリ━━━━━━(゚A゚)━━━━━━ !!!!!
ここまでで最低条件はスタンドを上げた状態をキープしてディーラーまで走ることと判明。
そこで、即席ですが対処法を見つけました(゚∀゚)人(゚∀゚)
まず停車した状態でスタンドのエクステンションに髪を結ぶためのゴムを結びつけた後に車体に跨り、車体を起こします。
その状態をキープして左手で先ほどのゴムに指を引っ掛けて上に引っ張り、スタンドを払います。
そのゴムを引っ張ってシフトペダルに引っ掛け、スタンドが払われた状態を作りました(o^―゜)b
すかさず近所のディーラーに連絡、在庫が確認出来たのでそのまま出発。
それほど距離が無いので安心して走っていると、走行中の振動と段差を拾った際の衝撃、
それにスタンドの重みが加わってカムバック臨界点。
周りの糸が裂けて中のゴムが見えてるーww
出来るだけ衝撃を加えぬようトコトコ走り、ギリギリセーフでディーラーに滑り込みましたι(◎д◎)ノヾ
今回のようなトラブルはスタンドブラケットが緩んでいない限り、滅多に起こらないトラブルかと思いますが
経年での錆や金属疲労など、スプリングが機能しなくなる状況は他にも考えられます。
こんな被害者を一人でも減らしたいので、スタンドの動きがおかしいなぁと思ったら早めのチェックをお勧めします。
ちなみにホームセンターやハーレー以外のバイクパーツ店等での代用品で対処するのはかなり困難になります。
ココのトラブルは直接事故に関わりかねませんので、必ず純正品を装着してください(o^―゜)b
・ジフィースタンドスプリング
・50112-99
・適合未確認。
・¥未確認
純正のスタイルを残す自分にとってフットボード周辺のカスタムはあまり必要としない部分。
色んなメーカーのカタログを見ても『Footpegs』のカテゴリは毎回ザッと流して見る程度。
そんな時、クリアキンの『Footpegs』のカテゴリをフラフラ見ていると偶然にもこんなパーツを発見(・∀・)!
パーツの名前はランニングボードエクステンダー(´∀`)
簡単に説明すると、過去に紹介したエクステンションリーチ・フットボードはフットボードを前方(進行方向)へ移動させたのに対し、
今回のパーツは車体の外側へ3/4インチ(約19mm)拡げるというものです( ̄▽ ̄)
車体の割にコンパクトなフットポジションのツーリングモデルにとっては正にうってつけのカスタムパーツですね(o^―゜)b
自分がコレを装着しようとした一番の理由としては何と言ってもフットポジションの自由度の拡張。
そういったことであればフロントバンパー等にハイウェイペグを装着するのが普通ですが、
何を隠そうこの私、フロントバンパーまで足が届かないのです(o`∀´o;)
かと言ってフットボードのポジションだけだとやはり疲れが・・・(高さも関係あるのかな?)
と言うわけで、今回のパーツで横に拡げることでフットポジションの自由度を更に強化。
フットボードだけでハイウェイペグに匹敵するポジショニングも可能になるのでは?という感じですね(o^―゜)b
横幅が広くなることで、正面からの見た目も少し迫力が出てくれるかもしれません(期待薄)
パーツキットの内容は専用の延長用カラーが4つと延長分のボルトのみ、誰にでも簡単に装着が可能です(o^―゜)b
まぁ、パーツだけ見ればですね・・・(遠い目)。
必要なツールが十分揃っていなかった自分にとって『言う(見る)は易し、行うは難し』とは正にこのこと。
それでは取り付けを・・・( ̄▽ ̄;)
装着に関しての最重要ポイントは『車体が宙に浮くジャッキ』若しくは『車体が右倒れにできる』こと。
更に言うと『サイドスタンドがフリーになっている状態』での作業が絶対条件になります。
これをクリア出来ない場合は100%装着不可能(非常に危険です)なので
ディーラー依頼、若しくは作業の間(サイドスタンドを上げた状態で)バイクに跨ってくれる心優しい友人に協力をお願いしましょうww
まず、進行方向向かって右側(エアクリ側)のフットボードから行います。
右側に関しましては車体を傾けた(普通にサイドスタンドを下ろして停車した)状態での装着が可能なので
ジャッキは必要ありません( ̄▽ ̄)
友達がいない方は右側だけで諦めて下さい
作業の際はフロントフェンダーとツールが接触する場合がありますので、
ハンドルを右いっぱいに切ってフットボード周辺の作業スペースを確保しましょう(o^―゜)b
続いてフットボードマウントブラケットからフットボード本体を外します。
フットボード裏のボルト2本を外すだけの簡単作業なのでコチラの説明は省略(・∀・)
次にフットボードブラケットが装着されている部分の裏側を触ってボルトの位置を確認。
フレームの裏側なのでちょいと大変かもしれませんがブラケットの根元・真裏にあるので場所はすぐにわかると思います。
前側は簡単に見つかりますが、後ろ側はクラッチケーブル、リア・ブレーキホース、ハーネス等が
ボルトの上から被さっている場合がありますので、必要に応じて裏側のクリップ(クランプ)から外してケーブル類をズラし、
ボルトの頭にツールが入るスペースを確保しましょう(´∀`)
ボルトを確認したらヘックスレンチやヘックス付きのラチェット等でボルトを緩め、車体からブラケットを外します。
ブラケットが外れたら車体からボルトを外し、キット付属の長いボルトと交換(フラット&スプリングワッシャーはリユーズ)。
フレームとブラケットの間にカラーを挟んでブラケットを装着、完成です(゚∀゚)人(゚∀゚)
装着時のポイントは、ブラケットの本締めはフットボード本体を装着してから行うようにしましょう(o^―゜)b
フットボードを装着せずにボルトを締めた場合、ブラケットの角度が変わってフットボードが着かないためですね。
こういう面倒なパーツ交換は、工程を失敗して同じ作業の繰り返しを出来るだけ無くすのが大事です。
多少時間を割いてもその都度の作業内でミスが無いかチェックすると、最終的には作業時間が大幅に短縮されます( ̄▽ ̄)
それではメインディッシュの左側へ。
ハンドルを左いっぱいに切り、右側と同じく触指でボルト位置を確認・・・。
右側同様、前側は簡単にわかるのですが、後ろがかなりの曲者でボルトの位置がさっぱりわかりませんorz。
自分の場合はスタンドブラケットカバーを装着していたので、そのままの装着はおろかボルトの位置確認すらも困難。
まずはコイツを外さないと先へは進めません(コレがまたメンドイw)。
スタンドブラケットカバーを外すにはフロントバンパーをある程度緩めないといけないのですが、
左側の作業で邪魔になったので丸ごと外した状態にしておきました。
そしてカバーを外すと本日の目玉、後方のフットボードブラケットが顔を出しました。
(;□;)!!
なんと、後ろのブラケットはスタンドブラケットと共締めされているではありませんか。
この巨体を直接支えている4本のボルトの内、2本を外さなければいけないのです・・・。
スタンドに車重が掛かった状態でwww
ロードキングの車重は350kg、どう考えてもボルトがマトモに外れてくれるはずがありません(ほぼ100%ネジ山がイカれます)。
それだけではありません、仮にそのままの状態でボルトを外すと残りのボルトがへし折れる可能性すらあります。
言うまでも無くボルトが折れた瞬間にジ・エンド(バイクの下敷き)です。
つまりスタンドに全く負荷が掛らない状態、先ほど書いた絶対条件はこのためというわけです。
しかし、自分は車体を宙に浮かせるほどの大きなジャッキは持っていません・・・。
そこで手持ちの小さな1tジャッキを車体の右側に這わせて右倒れをキープ。
※非常に危険なので絶対に真似しないで下さい(いねぇよww)。
何とかスタンドがフリーになりましたが非常にバランスが悪く、チョコンと押しただけで左右へフラフラww
いつ倒れてもおかしくない極限の状況で車体が倒れないよう祈りを込め、先ほどのボルトをそっと外していきます。
予想通り、残りの2本がガッチリ締まっているのでボルトが上手く外れず・・・。
意を決して残りの2本も緩め、この時点でサイドスタンドは全く機能しない状態に。
そんな状態でパーツ付属のボルトに交換しようとするも、そのボルトが上手く入らず・・・(この時点ですでに半泣き)
そしてボルトを押し込んでいた次の瞬間、なんと車体がバランスを崩して左側へー!!
『マママママジかよー( ̄□ ̄;)!!』
このまま車体をスタンドに預ければスタンドがブラケットに食い込んでボルトが折れるのは勿論、
プレートを折し曲げて車体が倒れかかってくるのは一目瞭然。
更にこの時点でフロントバンパーとフットボードが
外れていたことに気付く(45度で止まってくれない)(;□;)!!
左側で作業している自分が間違いなく押し潰される状態、
こんなバイクの下敷きになれば骨折どころでは済みません。
予想通りスタンドが接地しているにも関わらず、車体はこの時点で既にあり得ない角度にまで倒れかかってきました。
車体からギシギシ軋み音をあげながら自分の身体にドンドン食い込んできている状態から
フルパワー&全体重を掛けて車体を肩で支えて車体を押し戻し、その状態をキープ。
緩めていたスタンドプレートのボルトを大急ぎで締め込み、何とか脱出=(/--)/
この時ほど危険な作業は過去にも例がありません、良い子はマネしないように(しねぇよwww)。
しばらく休憩後、気を取り直して再びチャレンジ、何とか装着完了(o_ _)o
違和感無し(・∀・)!と言うより変化無し・・・(再び遠い目)
ストックと見比べればわかると思いますが、単体では広がったことは全くわかりません(最近こんなカスタムばっかりorz)。
次に走行テスト。
ブレーキ、シフト操作も以前と全く変わらないほどスムーズに出来ます。
一言で言えば金返せ『何か変わった?』って感じですorz
しかし逆に言えば2センチ広がったにも関わらず、操作が違和感無く行えるのは逆に良かった点だと言えますね(o^―゜)b
最大の欠点としては装着した状態で立ちゴケなどをしてしまうと、今回装着のボルトが高確率で曲がってしまいます。
フットボードブラケットが外側へ張り出したことで力が加わる距離が遠くなったためです(テコの原理ですね)。
正規の方法で取り付けが出来れば、ムチャクチャ簡単に装着できると思いますwww
ツッコミどころ満載のパーツですがw、足回りを少しでも快適にされたい方はぜひトライしてみましょう(o^―゜)b
・KURYAKYN RUNNINGBOARD EXTENDER
・$39.99(Kuryakyn)
現在、KERKERのフィッシュテールを装着している我がロードキング。
ルックスは勿論のこと、サウンド面でも非常にお気に入りのマフラーです(o^―゜)b
しかし、そんなお気に入りのマフラーにもどうしようもない欠点が(/--)/
1.アフターファイヤー
一般的に抜けが良いマフラーほど大きな音が出ると言われるアフターファイヤー、当然自分の場合も例外ではありませんでした。
ちょいとアクセルを入れたらドンッ!ちょいとアクセルを戻したらドンッ!
大勢でのツーリングではそのあまりの音量のため、常に最後尾付近を走るよう気を使っていたほど。
キャブレターのセッティングでガスを濃くすると多少の改善が見られるようですが、さすがに直管に近いマフラーになると暖簾に腕押し。
2.任意の回転域で音が籠る・繋がる
これはある意味FLT系(ツーリングモデル)の宿命とも言える問題。
FLT系を右からご覧になるとわかると思いますが、俗に言う2in1スタイルと言われる取り回しで
2つのエキパイが1つのサイレンサーへ集合していることからこの名前がついています。
2in1スタイルは一般的にクラシカルな車輌に非常によく似合い、性能や役割よりも
そのルックス目当てで2in1のマフラーを装着する方もいるほど重要な要素になっています。
ここから話が難しくなるのですが、2in1であれば当然サイレンサーは1つになるはずですが、
後ろから見ると左右から1本ずつサイレンサーが出ているではありませんかΣ(・ω・ノ)ノドウナッテルノ?
実はこれが今回の日記のメインである連結管なのです。
サイレンサーが2本の場合、本来はフロントシリンダーから右側、リアシリンダーから左側の独立構造なのですが、
タンデムに性能に特化したFLT系にはリアシリンダーからのエキパイと右側のエキパイを繋いでいる部分に
トルクの落ち込みを防ぐための連結管が搭載されているというわけです(下写真:連結パイプ部)。
連結管そのものが細く短く、隠れるように取り回しをしているので独立エキパイのようなレイアウトになっています。
このタイプは連結されていれど(管が細く、短いので)独立管に近い特性で、2本のサイレンサーからほぼ同じ割合で排気されます。
とは言え、連結管がついている以上はサイレンサーによってはアフターファイヤーが出てしまう可能性があります。
逆にFLT系はそのクラシカルなスタイル(2in1スタイル)と先述のトルク重視の影響で
連結部分がエキパイと同じ太さで作られています。
連結部そのものも長いため、サイレンサーが左右に振り分けられているとはいえ、排気の割合は右7:左3。
これはリアシリンダー側のエキパイの角度と排気の流れを考えれば一目瞭然ですね。
排気の割合から考えても、特性は2in1に近いと思われます。
実はこれが(皆同じ連結管と言え)FLT系と他ファミリーとの決定的な違いです。
話を戻しますが、2in1はサイレンサーに到達する前に前後シリンダーの排気がぶつかり、歯切れが悪い音になってしまいます。
左側のサイレンサーからは排圧の弱いモコモコしたサウンド、左側に比べて歯切れ良いとは言え、右側も2in1に近いサウンド。
加えて長いエキパイとサイレンサーが更に歯切れを奪う結果となり、ハーレーらしいサウンドという一点で話をすれば
空冷エンジン全ファミリーの中で最も条件が悪いのです。
説明が長くなりましたが、これらの状況を一気にひっくり返すことが出来るのが完全独立なのです。
詳しい説明は出来ませんが歯切れの無さが連結管によるものであれば、独立管にすることで歯切れが良くなるのは当然の結果。
更に完全独立にすることで排気の流速(サイレンサーへ引き出される速度)を抑え、
アフターファイヤーをほぼ消滅させることが出来る※のも大きなポイント。
※車体やマフラーの組み合わせにより、100%消滅できない場合があります。
しかし自分には一つだけ大きな大きな問題が・・・先ほどもお話したスタイリングの問題です。
独立管を装着すればエキパイの連結部分が無くなり、2in1スタイルがなくなってしまいます。
シャドウ時代からクラシックスタイルに憧れ、2in1スタイルを頑に守ってきた自分にとってはこれが大問題。
自分が独立管を装着しない理由はスタイルのためだけなのです。
歯切れ、アフターファイヤー対策の他に『エンジン周りのメッキが良く見えるようになるから』、
『手入れやエキパイの脱着が楽になる』、『高回転型にしたい』と言った理由で装着率も非常に高い独立管ですが、自分は全くの逆。
歯切れが悪くても、アフター出まくりでも、エンジンをフルメッキにしても、手入れが大変でも、何が何でも2in1だけは絶対に残したい!
と言うわけで悩みに悩んだ挙句、連結管を残したまま完全独立エキパイの加工をしてしまいましたwww
仕組みは至って単純、連結部分を鉄板で塞いで完全独立にしちゃおうというわけです(o^―゜)b
エキパイをバラバラに外して連結パイプのみの状態(上記写真22番のみ)にしてカスタムショップへ加工を依頼。
1週間程で加工されたエキパイが戻って来ましたヾ(*´∀`*)ノ
当然ながら見た目は全く変わらず、しかしながらエキパイの分岐点には加工された証である真新しい溶接痕。
試しに装着前にリアポート側から水を流してみると、水は全て左側から出てきました(´∀`)
早速装着して火を入れると音量と音質は大きく変わらずも、左側からもぉの凄い排気圧が。
右側の排気圧も以前とは段違いです。
早速走ってみると、以前とは明らかに違うこれまたもぉの凄い歯切れ(☆Д☆)キラリーン♪
以前の走りが『滑る・回る』と言う表現なら今回はまさに『蹴る』。
文字通り、タイヤが地面を蹴って走っているような感覚になってくれました(・∀・)!
アフターファイヤーもほぼ消滅(キャブセッティングによって軽く出る場合がありますが)!
今までの強烈な破裂音が嘘のように『ポンッ』すら鳴らなくなりました(o^―゜)b
これぞ自分が求めていたスタイル『見た目連結、中身独立』ヾ(*´∀`*)ノ
文字通り数々の不満を打ち消して新たに生まれ変わった我がロードキング。
年を追うごとに楽しさ倍増です(o^―゜)b