遂に丸5年という節目を迎え、気づけば総走行距離も45,000km目前。
カスタムもまだまだ未完成の中、ジワジワと距離も伸びてメンテナンスの割合が増えるようになりました。
40,000kmで気になるメンテナンスと言えばカム周り。
簡単に説明するとエンジン下部、カムカバー内に入っている2つのカム(ツインカムと呼ばれる所以ですね)。
ストックのカムはメカノイズ低減のためにチェーンで駆動されており、そのチェーンを正常に駆動させるために
テンショナーシューが着けられたスプリングで常に強力なテンションが掛けられています。
そのチェーンの駆動によって徐々にすり減ったテンショナーシューの削りカスがエンジン内部を巡って
オイルポンプ等各部を傷めてしまったり、強力なテンションの影響からカムベアリングへの負担~破損になってしまうことも。
ベアリングが破壊されればゲームオーバー、腰下まで全交換というわけです。
上記の通り、テンショナーシューの交換目安が40,000km~。
シューそのものの磨耗量で言うと交換時期は約2mm、新品から約半分の厚みの状態を指します。
詳細は後ほど記載しますが、自分のバイクは45,000kmの時点で破壊寸前の状態でした。
今回はこのチェーンドライブのカム周りをギアドライブに変えてしまうというもの(´∀`)
ギアドライブにしてしまうことで上記のような慢性的なトラブルから解放されるというわけですね(o^―゜)b
個人的にこのギアドライブというメンテナンス(ここでは敢えてメンテナンスと言う言葉を使わせて頂きました)は
チェーン駆動によるフリクションロスを考えるといつ交換しても決して早すぎることはなく、納車と同時にやってしまっても損では無いと言えるほど。
更にギアドライブの恩恵は単に上記のような『ツインカムの致命的な弱点から開放される』というだけではないのです。
上記のようなメンテナンスだけのパーツであればカスタムページに書くこともございません。
どういうことかと言いますと、ギアドライブにすると必然的にハイカムの装着が必須となります。
ストックのカムはチェーンドライブ専用なので今回のギアドライブにした時点で使用不可能となり、
『ギアドライブ=ギアドライブ+ギアドライブ専用のハイカムへの交換』というわけです。
ストックのカムは排ガス規制の影響でオーバーラップ(吸気バルブと排気バルブが同時に開く時間のこと、詳細は後記にて)が殆ど無い状態。
簡単に言うとハーレーが持つ大排気量エンジン本来の性能が全く活かされていない状態なのです。
これは出荷時の純正CVキャブレターと全く同じ状態であり、オーナーとしては非常に残念なこと。
つまり、このギアドライブ&ハイカムこそがハーレー本来の性能を存分に発揮させることのできるチューニングなのです(´∀`)
さて、ギアドライブ&ハイカムへの交換が決定したと言うことで一番のお楽しみ、カム選びです(´∀`)
社外カタログ等を見てもわかる通り、ハイカムと言っても実にバリエーション豊か。
選んだカムによってバイクのキャラクターが決まってしまうということもあり、ココはシッカリ選びたいトコロ。
一口にパワーアップと言っても自分は最高速が300km/h出るバイクにしたいというわけではありません。
パワーアップによって自ずと馬力も増えるとは思いますが、最大のポイントは今までと同じ走り方や速度域でより余裕を持って走りたいということ。
そうなると必要になるのは馬力よりも低回転域、発進から80km/hあたりまで(つまり常用回転域)での強大なトルク。
馬力が魅力の中・高速重視のカムにもかなり興味がありましたが、どんな速いバイクであっても発進は必ず0km/hから。
低速に満足していない状況で中・高速を上げても自分はきっと満足しないだろうという結論です。
というわけで自分が選んだのはANDREWSの21HG、低速重視のカムです(o^―゜)b
詳細はコチラ(o^―゜)b
P.S.:5/20に発売されましたLightning別冊『鉄馬男』は虫眼鏡をご用意下さいwww
ハイカムは5月末に到着&作業予定(゚∀゚)人(゚∀゚)ワクワクヾ(*´∀`*)ノ
阿蘇チョッパーに行ってきまーす(´∀`)