実物のロードキングを見るということは、それまで写真などではわからなかった部分も見られるようになるということ。
新たな魅力も見つかれば、『ココはちょっと・・・』という部分も少なからず見えてきます。
そんな中でも、自分の好みから大きくズレていた部分にコンソール(メーターパネル)がありました。
(自分のバイクで、コンソールの写真が見つかりませんでしたので純正の画像で・・・)
※2008年よりデザイン変更。
直線的な外観やデザイン、特に表面のザラザラした仕上がりがどうしても気に入らず(o_ _)o
コンソールナットやコンソールワッシャーなどでドレスアップを試みましたが、コンソール全体のイメージを変えるまでには及ばず。
一般的にコンソールのカスタムはインサートを使い、上から違うデザインのパネルを『貼り付ける』といったものです。
クリアキンなどの社外品にはこんな豪華なモノもありますΣ(゚д゚;)
しかし外側の『直線的なスタイルそのもの』が気に入らなかった自分にとっては
どんなデザインのインサートを装着しても納得のいく仕上がりには程遠く、やはり交換という方向に。
というのも当時、ディーラーのショールームに並んでいた『とあるバイク』のコンソールを見て一目惚れをしてしまったのです。
それがロードキングの兄弟車であるFLHRS・ロードキング・カスタムです。
2004年に発表されたFLHRSはこのモデル専用設計のパーツが随所に見られ、 それら1つ1つの完成度も非常に高いです。
後の2006年にFLHRSのインスピレーションを引き継いだ、ご存知FLHXが登場と同時に爆発的な人気に。
その行方を見守るかのごとく、2008年にレギュラーラインナップから静かに退いていきましたが
現在でも(全ロードキングオーナ中の割合で見ても)元祖FLHRに劣らぬ非常に高い人気を誇っています。
そんなFLHRSに搭載されてあるコンソールがコチラ(o^―゜)b
メーターから大きなくびれが施された流線的なデザインに加え、非常にシンプル&クールなインナーパネル。
コンソール全体がクロームでおおわれてあるのも大きなポイント、一切の無駄を省いたとてもスマートな作り(´∀`)
同じツーリングモデルということで、装着の有利性考えるとこれ以上のコンソールはそう簡単に見つかるはずも無く、交換を決断。
ロードキングファミリー同士なので交換は簡単にできるだろうと思っていたのですが、大きな問題が発覚。
ロードキング・カスタムは2004年発表、対する我がロードキングは2003年。
実はその1年の差でタンク内部に少変更があり、コンソールのみでのポン付けは不可能と言うことなのです。
実際に、純正アクセサリーでラインナップされているこのパーツの適合を見ると『2004年以降ロードキング』との表記が。
つまりこのコンソールを2003年モデルに装着するにはタンク内部のパーツも変更しなければならず、パーツ代だけで6桁orz
とりあえず交換が必要なパーツを探そうと各年のパーツリストを見て品番をチェック。
2003年と2004年のパーツリストを徹底的に調べると、1部のパーツを除いて年式の違いによる品番の変更が殆どありません。
『マウント方法を工夫すれば着けられるかな・・・』
ということで、コンソールの他に必ず交換しなければいけないパーツを調達、自身での交換にチャレンジしました(´∀`)
※コチラの作業は取り付けを保証するものではありませんので、マウント方法は(写真なども含めて)省略させて頂いております。
まずは、ロードキングから純正のコンソールを外していきます(o^―゜)b
それらを外すとコンソールが外れますが、配線などが繋がったままなので慎重に取り外していきます。
コンソールをタンクから浮かせ、内部から配線(カプラー)とイグニッションを外してコンソールを車体から完全に外します(以下詳細)。
1.イグニッション(右:19番)は右:2番のボルト4本を外すと外れます(´∀`)
2.メーター横のリセットボタン(右:13、14番)はコンソールの裏側から13番を固定して14番を回すと外れます(o^―゜)b
3.メーター、配線、インジケーターのカプラーの3箇所を外します、インジケーター本体(右:16番)はそのままでO.K.です(´∀`)
これらを外すとコンソールとタンクが離れ、メーターも一緒になってついてきますが
メーターは絶対にうつ伏せに置かないよう注意して下さい。
うつ伏せにするとメーター内部の針に異常が起き、正常に機能しなくなる恐れがあります。
少々面倒ですが、車体に取り付けられたままの状態(仰向けのまま)コンソールからメーターを外していきます。
コンソール内部を見ると、メーター下に黒い(年式によっては赤)プラスチック製のリング(右:12番)があると思います。
バッククランプと言うのですが、コレがコンソールにメータを固定する役割を果たしています。
このバッククランプが、今回コンソール以外に購入した唯一の純正パーツです。
これはコンソールの形状の違いによる干渉があるため、交換が必須となります。
自分のロードキングには黒いクランプ(上記写真)がついていましたが、新しく購入したクランプは赤になっています。
コレはメーターからのツメで3点留めになっているのでツメを押せば簡単に外れます(´∀`)
※クランプを外すと同時にメーターが外れますので注意してください。
メーターを外した後のコンソール内部にシール(右:11番)が入っていますので、忘れずに外しておきましょう。
これで元のコンソールから全ての(必要な)パーツが外れたことになります。
残りは逆の順序で取り付けていきますが、ここで問題発生。
取り付けたメーターが上下にカパカパ動き、コンソールからメーターの内部が見えてしまう状態になっているのです。
詳しく説明すると、メーターはメーター本体とクランプでコンソールを上下から挟むことで固定されます。
04年のメーターが03年のソレに比べて薄く作られており、この組み合わせ(03年のメーターに04年対応のクランプ)だと
結果的にコンソールを挟み込むためのクリアランスが広すぎる状態に。
メーターを薄くするというのは事実上不可能。
取り付けの現実的な問題として切り替えて考えるとコンソールの厚みを嵩増ししないとメーターが固定できないという状況。
コレはさすがにマズいということで、コンソールとクランプの間に厚めのラバーを挟んでガッチリ固定。
ラバーなので振動対策も安心、これで第一の難関はクリアしました(´∀`)
各部配線を順調に取り付け、いよいよタンクに装着・・・のはずが、ここで予想もしなかった大問題発生・・・。
メーター下のボルトの位置(左:5番)が全然違う・・・orz
『交換しなくちゃいけないパーツってコレ(センディングユニット(左:26番))だったのか・・・』
要はコイツを交換しなくてはいけないので、通常の交換だと高額になってしまうというわけですね。
ただし今回はセンディングユニットをそのまま使って交換しようという、ある意味相当無茶な企み。
一つだけ言えるのは現状のままでは取り付けが不可能だということ。
そこで再度ホームセンターへ行き、使えそうなステーやボルト類をありったけ購入。
切断と加工を繰り返し、タンクとのフィッティングや配線の取り回しにも悪戦苦闘。
予想を遥かに超える難作業にヘロヘロパーになりつつも根気で作業・・・遂に完成゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
もう何も言うことはありません、感無量です。・゚・(ノд`)・゚・
コンソール単体の仕上がりも最高ですが、何よりもこのタンクペイントとの相性はもはや最強。
タンクサイドやトップの隙間もシッカリ塞がっているので、強度、安定性共に純正に負けず劣らずの仕上がり。
メーターも手で動かした程度ではビクともしませんv(`∀´v)
前例が無いカスタムだっただけにかなり苦戦しましたが、結果は文句無しの100点満点゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
今後これ以上のコンソールは恐らく、いや絶対に出てくることは無いでしょう。それほどのお気に入り。
タンクペイントと並んで我がロードキングのカスタムの大きなポイントとなってくれることでしょう(o^―゜)b
現在、ロードキングファミリーのラインナップはFLHR、FLHRCの2車種だけという寂しい状況ですが
末っ子のFLHRSのインスピレーションは我がロードキングの中でも確実に活き続けています(o^―゜)b
・クローム・カスタムコンソール/ロードキングモデル用
・71306-04
・04年以降FLHR、FLHRCに適合。
ブローラーシート、ストリッパーシート、サイドキックシート、ラリーランナー・カスタムシートとは併用不可。
・¥49,700
・バッククランプ・5"
・67341-04
・¥1,470