※マフラーの音量音質の体感には個人差があります、参考程度にお考え下さい。
納車直後に交換したマフラーですが、あちこちで色んな方のマフラーサウンドを聞いていると
『もっといい音出したいな・・・』と思うようになってきました(=゚ω゚)ノ
フィッシュテールはルックスのみで音に関しては何も考えてなかったので、当然の成り行きだったのかもしれません。
しかし、理想のマフラーというのはそう簡単に手に入るものではありません。
マフラーを選ぶ基本的なポイントは
1、ルックス
2、サウンド
3、音量
4、性能
特に音質や音量に関してはやはり生で聞いてみたりしないとわかりませんし、自分の愛馬で全く同じ音が出るとは限りません。
更に言えばバイクを降りている状態、跨っている状態、走っている状態でも全て音は違って聞こえてきます。
何もわからない時期は周りの方の評価で凄く影響される部分もありますが、
これもお一人々々によってマフラーへの価値観が違うので非常に難しいです。
同じマフラーでも凄くうるさいと思う人がいれば、大した音量じゃないと思う人もいるって感じですね。
極論を言ってしまえば、こんなインプレを読むよりも自分の耳で聞く機会を増やすのが一番というわけです(o^―゜)b
そんな自分も走り先で、とあるマフラーの音に打ちのめされた一人です。
それが今回紹介のバンスマフラー(゚∀゚)
名前を知らない方は・・・いませんね(゚∀゚)人(゚∀゚)
ハーレー全車種、全マフラーブランドの中でも1、2の装着率を争う超人気マフラーです。
そんなバンスに対して自分が持つ第一印象はズバリ『凶悪』。
ツーリングモデル用のスリップオンも例外ではなく、極太サイレンサーから大音量で吐き出される高音。
その高音を絶妙なバランスで非常にタイトでドスの効いた低音が包み込み
そのサウンドたるや、まるで大型トラックのようです。
フィッシュテールを装着していた自分にとってバンスの重低音は憧れそのもの。
巷での装着率も非常に高く、およそ欲しいと思う情報は簡単に手に入りました(´∀`)
しかし、我がロードキングのトレードマークとも言えるフィッシュテールとの別れは思いの他辛く
ギリギリまでくすぶり続けましたが、遂に購入を決意(・∀・)!
控え目なルックスが好きな自分はエンドキャップ無しのスラッシュカットをチョイス( ̄▽ ̄)
マフラーが届き、現物を見てまず驚いたのがクロームメッキの質。
S & Sなどの一流メーカーは勿論、ハーレー純正にも匹敵しようかと思うほど。
このぶ厚いクロームが金属の共鳴を抑え、タイトな低音に少なからず影響しているのは一目瞭然。
そして極太サイズのサイレンサーはリアボリューム満点のツーリングモデルには最高の相性です(´∀`)
いてもたってもいられず、期待に胸膨らませて装着(゚∀゚)人(゚∀゚)
スターターを押すとドンッ!と花火が上がったような弾けた低音と共にバンスが目を覚ましました。
おおー(・∀・)!
前回のフィッシュテールに勝るとも劣らない音量ですが、やはり低音の質はバンスが数段上。
それまでボコボコと出ていた低音がドッドッドッとハッキリと輪郭を帯びるようになりました。
しかし、いざ走ってみるとフィッシュテールよりも音が小さくなりました。
これは音質の問題ですが、フィッシュテールの高音の方が人間の耳により入りやすい音域だったのでしょう。
そして数日間走っていると、とある異変に気付きました。
『俺が聞いてたバンスの音と違くね?』
タイトな低音はバンスそのものですが高音と音量が少し控え目、故に『凶悪』ではなく『柔らかい』印象になってしまいました。
エンドキャップが着いていないのでタイト感は薄れるだろうと予想していたのですが、さすがにコレは違いすぎる(゚д゚)(。_。)ウン!
ということで、とりあえず中身を見てみようとインナーサイレンサーを外してみることに。
サイレンサー底部の2本のボルトを外してインナーサイレンサーを引き出し、周りを包んでいたグラスウールを外してみると・・・
カタチガチガウ━━━━━━(゚A゚)━━━━━━ !!!!!
自分が過去に聞いていたエンドキャップ付きは丸いパンチングが無数に開けられ、全長も10センチ程度。
全くやる気無し、宿題をやらないのび太君です。
それ故に音量も大きく、エンドキャップで出口が絞られているので全マフラーの中でもトップクラスの歯切れの良さ。
そして何よりも全てにおいてバランスが良いのが魅力的でした(´∀`)
それに対して今回のスラッシュカットのインナーサイレンサー・・・
写真の通りパンチングではなく、大根おろしのような形状で長さも実に3~4倍。
向こうがのび太君なら、こっちは出来杉君・・というよりやりすぎ君です。
これだけでも音量にかなりの差が出るのは勿論、前者と比べて高音が出にくい設計なのは誰が見ても明らか。
この問題を解決するにはエンドキャップ付きのインナーサイレンサーを注文するのが一番手っ取り早いのですが、
スラッシュカットを選んだ自分にとっては慎重にならざるを得ません。
新たに購入する予定のインナーサイレンサーがバンスクラシックと同じモノかどうかの確証が掴めず
バンスの国内正規ディーラーに問い合わせるも、ハッキリした回答が得られなかったのです。
仮にコレで違う音であれば、残る方法はマフラーごと買い替えるのみ。
それよりも、(インナーサイレンサーを換える前に)現状で他に出来ることがあるかもしれない。
いうわけで、バイク歴通算で初のインナーサイレンサーの加工に踏み切りました。
何もかもが初めてなので些細な変化も見逃すまいとそれなりに必死。
ウールを外してみたり、巻いてあるウールを別の材質にしてみたり、インナーサイレンサーの穴を全て塞いでみたりetc.
初心者でセオリーなんてものは存在せず、もうムチャクチャww
結論から言うと自分が選んだマフラーでは理想を叶えることが出来ず、ごく短期間でその役目を終えました。
しかし、この時の経験が後の新生フィッシュテールサウンドを決定させる、貴重な経験になったのは言うまでもありません(´∀`)
・VANCE & HINES BASIC SLIP-ONS
・16725
・99年~06年ツーリングモデルに適合。
・¥71,400(VANCE&HINES MOTORSPORTS DEALER)