純正のスタイルを残す自分にとってフットボード周辺のカスタムはあまり必要としない部分。
色んなメーカーのカタログを見ても『Footpegs』のカテゴリは毎回ザッと流して見る程度。
そんな時、クリアキンの『Footpegs』のカテゴリをフラフラ見ていると偶然にもこんなパーツを発見(・∀・)!
パーツの名前はランニングボードエクステンダー(´∀`)
簡単に説明すると、過去に紹介したエクステンションリーチ・フットボードはフットボードを前方(進行方向)へ移動させたのに対し、
今回のパーツは車体の外側へ3/4インチ(約19mm)拡げるというものです( ̄▽ ̄)
車体の割にコンパクトなフットポジションのツーリングモデルにとっては正にうってつけのカスタムパーツですね(o^―゜)b
自分がコレを装着しようとした一番の理由としては何と言ってもフットポジションの自由度の拡張。
そういったことであればフロントバンパー等にハイウェイペグを装着するのが普通ですが、
何を隠そうこの私、フロントバンパーまで足が届かないのです(o`∀´o;)
かと言ってフットボードのポジションだけだとやはり疲れが・・・(高さも関係あるのかな?)
と言うわけで、今回のパーツで横に拡げることでフットポジションの自由度を更に強化。
フットボードだけでハイウェイペグに匹敵するポジショニングも可能になるのでは?という感じですね(o^―゜)b
横幅が広くなることで、正面からの見た目も少し迫力が出てくれるかもしれません(期待薄)
パーツキットの内容は専用の延長用カラーが4つと延長分のボルトのみ、誰にでも簡単に装着が可能です(o^―゜)b
まぁ、パーツだけ見ればですね・・・(遠い目)。
必要なツールが十分揃っていなかった自分にとって『言う(見る)は易し、行うは難し』とは正にこのこと。
それでは取り付けを・・・( ̄▽ ̄;)
装着に関しての最重要ポイントは『車体が宙に浮くジャッキ』若しくは『車体が右倒れにできる』こと。
更に言うと『サイドスタンドがフリーになっている状態』での作業が絶対条件になります。
これをクリア出来ない場合は100%装着不可能(非常に危険です)なので
ディーラー依頼、若しくは作業の間(サイドスタンドを上げた状態で)バイクに跨ってくれる心優しい友人に協力をお願いしましょうww
まず、進行方向向かって右側(エアクリ側)のフットボードから行います。
右側に関しましては車体を傾けた(普通にサイドスタンドを下ろして停車した)状態での装着が可能なので
ジャッキは必要ありません( ̄▽ ̄)
友達がいない方は右側だけで諦めて下さい
作業の際はフロントフェンダーとツールが接触する場合がありますので、
ハンドルを右いっぱいに切ってフットボード周辺の作業スペースを確保しましょう(o^―゜)b
続いてフットボードマウントブラケットからフットボード本体を外します。
フットボード裏のボルト2本を外すだけの簡単作業なのでコチラの説明は省略(・∀・)
次にフットボードブラケットが装着されている部分の裏側を触ってボルトの位置を確認。
フレームの裏側なのでちょいと大変かもしれませんがブラケットの根元・真裏にあるので場所はすぐにわかると思います。
前側は簡単に見つかりますが、後ろ側はクラッチケーブル、リア・ブレーキホース、ハーネス等が
ボルトの上から被さっている場合がありますので、必要に応じて裏側のクリップ(クランプ)から外してケーブル類をズラし、
ボルトの頭にツールが入るスペースを確保しましょう(´∀`)
ボルトを確認したらヘックスレンチやヘックス付きのラチェット等でボルトを緩め、車体からブラケットを外します。
ブラケットが外れたら車体からボルトを外し、キット付属の長いボルトと交換(フラット&スプリングワッシャーはリユーズ)。
フレームとブラケットの間にカラーを挟んでブラケットを装着、完成です(゚∀゚)人(゚∀゚)
装着時のポイントは、ブラケットの本締めはフットボード本体を装着してから行うようにしましょう(o^―゜)b
フットボードを装着せずにボルトを締めた場合、ブラケットの角度が変わってフットボードが着かないためですね。
こういう面倒なパーツ交換は、工程を失敗して同じ作業の繰り返しを出来るだけ無くすのが大事です。
多少時間を割いてもその都度の作業内でミスが無いかチェックすると、最終的には作業時間が大幅に短縮されます( ̄▽ ̄)
それではメインディッシュの左側へ。
ハンドルを左いっぱいに切り、右側と同じく触指でボルト位置を確認・・・。
右側同様、前側は簡単にわかるのですが、後ろがかなりの曲者でボルトの位置がさっぱりわかりませんorz。
自分の場合はスタンドブラケットカバーを装着していたので、そのままの装着はおろかボルトの位置確認すらも困難。
まずはコイツを外さないと先へは進めません(コレがまたメンドイw)。
スタンドブラケットカバーを外すにはフロントバンパーをある程度緩めないといけないのですが、
左側の作業で邪魔になったので丸ごと外した状態にしておきました。
そしてカバーを外すと本日の目玉、後方のフットボードブラケットが顔を出しました。
(;□;)!!
なんと、後ろのブラケットはスタンドブラケットと共締めされているではありませんか。
この巨体を直接支えている4本のボルトの内、2本を外さなければいけないのです・・・。
スタンドに車重が掛かった状態でwww
ロードキングの車重は350kg、どう考えてもボルトがマトモに外れてくれるはずがありません(ほぼ100%ネジ山がイカれます)。
それだけではありません、仮にそのままの状態でボルトを外すと残りのボルトがへし折れる可能性すらあります。
言うまでも無くボルトが折れた瞬間にジ・エンド(バイクの下敷き)です。
つまりスタンドに全く負荷が掛らない状態、先ほど書いた絶対条件はこのためというわけです。
しかし、自分は車体を宙に浮かせるほどの大きなジャッキは持っていません・・・。
そこで手持ちの小さな1tジャッキを車体の右側に這わせて右倒れをキープ。
※非常に危険なので絶対に真似しないで下さい(いねぇよww)。
何とかスタンドがフリーになりましたが非常にバランスが悪く、チョコンと押しただけで左右へフラフラww
いつ倒れてもおかしくない極限の状況で車体が倒れないよう祈りを込め、先ほどのボルトをそっと外していきます。
予想通り、残りの2本がガッチリ締まっているのでボルトが上手く外れず・・・。
意を決して残りの2本も緩め、この時点でサイドスタンドは全く機能しない状態に。
そんな状態でパーツ付属のボルトに交換しようとするも、そのボルトが上手く入らず・・・(この時点ですでに半泣き)
そしてボルトを押し込んでいた次の瞬間、なんと車体がバランスを崩して左側へー!!
『マママママジかよー( ̄□ ̄;)!!』
このまま車体をスタンドに預ければスタンドがブラケットに食い込んでボルトが折れるのは勿論、
プレートを折し曲げて車体が倒れかかってくるのは一目瞭然。
更にこの時点でフロントバンパーとフットボードが
外れていたことに気付く(45度で止まってくれない)(;□;)!!
左側で作業している自分が間違いなく押し潰される状態、
こんなバイクの下敷きになれば骨折どころでは済みません。
予想通りスタンドが接地しているにも関わらず、車体はこの時点で既にあり得ない角度にまで倒れかかってきました。
車体からギシギシ軋み音をあげながら自分の身体にドンドン食い込んできている状態から
フルパワー&全体重を掛けて車体を肩で支えて車体を押し戻し、その状態をキープ。
緩めていたスタンドプレートのボルトを大急ぎで締め込み、何とか脱出=(/--)/
この時ほど危険な作業は過去にも例がありません、良い子はマネしないように(しねぇよwww)。
しばらく休憩後、気を取り直して再びチャレンジ、何とか装着完了(o_ _)o
違和感無し(・∀・)!と言うより変化無し・・・(再び遠い目)
ストックと見比べればわかると思いますが、単体では広がったことは全くわかりません(最近こんなカスタムばっかりorz)。
次に走行テスト。
ブレーキ、シフト操作も以前と全く変わらないほどスムーズに出来ます。
一言で言えば金返せ『何か変わった?』って感じですorz
しかし逆に言えば2センチ広がったにも関わらず、操作が違和感無く行えるのは逆に良かった点だと言えますね(o^―゜)b
最大の欠点としては装着した状態で立ちゴケなどをしてしまうと、今回装着のボルトが高確率で曲がってしまいます。
フットボードブラケットが外側へ張り出したことで力が加わる距離が遠くなったためです(テコの原理ですね)。
正規の方法で取り付けが出来れば、ムチャクチャ簡単に装着できると思いますwww
ツッコミどころ満載のパーツですがw、足回りを少しでも快適にされたい方はぜひトライしてみましょう(o^―゜)b
・KURYAKYN RUNNINGBOARD EXTENDER
・$39.99(Kuryakyn)