生死を賭けたランニングボードエクステンダー装着直後、極度の疲労と安堵で愛車を前に暫く呆然・・・。
徐々に疲れも抜け、テスト走行も兼ねて少し走りに行こうと愛車に跨り、スタンドを跳ね上げたその時。
プラ~ン
跳ね上げたはずのスタンドが力無く元の位置へ。
勿論初めての経験、ワケがわからず再びスタンドを跳ねると
プラ~ン
暖気していたエンジンを停めてスタンドを覗き込む。
『おっかしいな・・・スプリングはちゃんと着いてるし・・・』
さすがにこれでは走れないと急遽テスト走行を中止、バイクをガレージに戻してスタンドをくまなくチェック。
しかし350キロの車重が架かったスタンドはピクリとも動かず、そのままでは何が何だかわからない状態( ̄ω ̄)
『仕方ない、やるか・・・』
バイクをガレージの右側の壁に寄せて車体を起こし、ギアを入れておきます。
そのまま車体と壁が接触する部分をタオルなどで保護、右側へそっと倒して壁に寄りかからせます。
こうすればスタンドがフリーな状態が一人で出来るのです(o^―゜)b
ってかエクステンダー着ける時にコレやれよってww
車体が右側へ倒れたと同時にスタンドから、カタンと力無い鉄の音が。
フリーになったスタンドで繰り返し出し入れを行い、各部の緩み等をチェック。
そしてスタンドを上げた状態でチェックしていたその時。
プラ~ン
何と、スタンドに装着されていたスプリングが車体から抜け落ちたではありませんか(ノ゚Д゚)ノ彡====┻━┻
『ああぁ、さっきの(エクステンダー装着時のトラブル)でスプリングが伸びちゃったのね・・・orz』
簡単な仕組みを解説すると、停車の際に車体を垂直にしてスタンドを降ろします。
この時はスタンドが地面に設置しておらず、スプリングも機能していません。
次に車体を左側に倒していくとスタンドが接地。
国産車などの大抵のバイクはスタンドが接地した時点でバイクは倒れなくなり、これが一般常識です。
しかし一部のハーレーにはコチラでも説明したように、スタンドが勝手に払われないためのロック機能がついております。
この場合スタンドが接地した状態から更に車体が沈み込み、
スタンドレッグとその手前にあるスタンドブラケットが接触した時点で初めて車体が止まるようになっているのです。
つまりスタンドブラケットが車体をささえる要、エクステンダー装着時はそのブラケットを外したので車体がそのまま倒れ込んだのですw
この時、同時にスタンドレッグに装着されたストッパーがブラケットの溝に入り込み、
車体が止まったと同時にスタンドレッグが回らなくなり、ロックが完了するという仕組みになっているのです(o^―゜)b
この時スプリングの状態はというと、スタンドが接地した時点からスプリングが伸び始め、車体が止まった時点で最大張になります。
しかし、エクステンダーのトラブルはスタンドブラケットを外して倒れ込んだので
本来の停止位置(最大張)を無視して車体が倒れ込み、その時点でスプリングが臨界点を越えてしまったというわけです。
最初はスタンドレッグに着けられた溶接部分(下図)がねじ切れてしまったのかと思いましたが
さすがは巨体を支えるスタンドレッグ、コチラには全く異常無くスプリングの伸びだけでした(*´Д`)≡3
しかし、冷静に考えるとここからが大変。
新しいスプリングが必要なのですが、スプリングはハーレー専用でディーラーにしかありません。
もちろんこんな極太スプリングの取り付けなど自分には不可能、ディーラーにバイクを持っていかなければいけません。
しかし上記の通りスタンドが機能せず、ディーラーまでスタンドを引きずって走らなければいけません。
ムリ━━━━━━(゚A゚)━━━━━━ !!!!!
ここまでで最低条件はスタンドを上げた状態をキープしてディーラーまで走ることと判明。
そこで、即席ですが対処法を見つけました(゚∀゚)人(゚∀゚)
まず停車した状態でスタンドのエクステンションに髪を結ぶためのゴムを結びつけた後に車体に跨り、車体を起こします。
その状態をキープして左手で先ほどのゴムに指を引っ掛けて上に引っ張り、スタンドを払います。
そのゴムを引っ張ってシフトペダルに引っ掛け、スタンドが払われた状態を作りました(o^―゜)b
すかさず近所のディーラーに連絡、在庫が確認出来たのでそのまま出発。
それほど距離が無いので安心して走っていると、走行中の振動と段差を拾った際の衝撃、
それにスタンドの重みが加わってカムバック臨界点。
周りの糸が裂けて中のゴムが見えてるーww
出来るだけ衝撃を加えぬようトコトコ走り、ギリギリセーフでディーラーに滑り込みましたι(◎д◎)ノヾ
今回のようなトラブルはスタンドブラケットが緩んでいない限り、滅多に起こらないトラブルかと思いますが
経年での錆や金属疲労など、スプリングが機能しなくなる状況は他にも考えられます。
こんな被害者を一人でも減らしたいので、スタンドの動きがおかしいなぁと思ったら早めのチェックをお勧めします。
ちなみにホームセンターやハーレー以外のバイクパーツ店等での代用品で対処するのはかなり困難になります。
ココのトラブルは直接事故に関わりかねませんので、必ず純正品を装着してください(o^―゜)b
・ジフィースタンドスプリング
・50112-99
・適合未確認。
・¥未確認