今回ばかりは本音を言わせてもらうとこんなインプレ書きたくねぇよと言ったところ。
果たして何が起こったのかww
2006年の夏、念願だったクローム・インナープライマリーに続いてツインテックイグニッションモジュールを装着(・∀・)!
注文から到着まで数ヶ月を要しましたが、目の前にパーツが来ればそんな我慢の日々もどこへやら。
直前までセッティング等を予習し、必要なパーツも全て準備していたので残るは交換するだけ(´∀`)
サイドカバーを外し、ストックのモジュールとご対面(サドルバッグガードが邪魔ですが)。
この両脇のボルトを外せばモジュールが外れ、新たな世界の扉が開く・・・。
緊張の面持ちでボルトを緩めるも、この時の自分はすでに勝利の余韻に浸っていました。
しかしそんな自分をあざ笑うかのごとく、緩んだはずのボルトが全く出てきません。
(゚Д゚ 三 ゚Д゚)!?
手を休めずに回し続けるも、出てこないどころか1mmたりとも浮いてこないのです。
『おかしい・・・絶対におかしい・・・。』
この時点で只ならぬ寒気を感じ、本来外す必要の無いアンダーパネルを外して裏側を見てみると・・・
(;□;)!!
なんと、アンカーが空回りしているではありませんか。
簡単に説明するとボルトが固定されていたのはナットではなく、埋め込み式のアンカー。
アンカーの外側には無数の爪がついており、既存の穴に打ち込むとその爪が外壁に引っ掛かって固定され
アンカー内部の受けでボルトを固定するような仕組みになっています。
コンクリートや木材、今回のプラスチックのようにボルトが直接固定出来ない材質に用いられ、
一度埋め込めばそう簡単には外れないようになっています。
そしてここからが本題。
こちらのボルトはモジュールを固定しているだけのボルト、つまりモジュールの交換以外でアクセスすることはまずありません。
出荷されてから3年以上もの間一度たりとも回されていないであろうボルトは
直接水に当たらないとはいえ湿気などによる影響も非常に大きく、気付いた頃には見事に固着。
弱い材質のプラスチックがそんな状況に耐えられるはずもなく、ボルトを回した瞬間あっさりアンカーごと回転。
ジ・エンドとなりました。
更に自体を悪化させるのはこのアンカーの構造そのもの。
このアンカー、ボルトを回すのと同じ回転軸に対してはそこまで強度が無く、今回のようにすぐに回ってしまうのですが
ボルトを引き抜く際の垂直軸に対しては非常に頑丈に出来ており、ボルトをアンカーごと引き抜くということが困難なのです。
ディーラーの駐車場でこの作業をやっていたにも関わらず、気分はドン底。
そこへ、様子を伺いにやってきた担当Hさん。
『ドラえも~ん、ボルトが回ってくれないよ~』
するとドラえもんHさん、お腹のポケットからあんな道具やこんな道具を・・・中にはとても口に出せないようなモノまで・・・おっと失礼。
『ちょっと下で作業してきますね。』
とモジュールのコネクターを外してパネルごとピットへ。きっと中ではあんな道具やこんな道具で・・・おっと失礼。
数十分後、Hさんが戻って来られて開口一番。
『ご臨終です。』
パネルを見てみると『一体何をしたんだ』と思わせるような凄まじい闘いの爪痕・・・。
Hさんが無理なことが自分にできるはずもなく、その場で新しいパネルを注文して力無く家に帰りました。
予定が全てキャンセルとなり、モジュール交換のために空けていた時間がやけに長い・・・。
そこでバイクをガレージに戻してパネルだけを部屋に持ち帰り、再び戦闘開始。
新しいパネルを注文したこともあり、ここまでくれば切ったり削ったりはもはや当たり前。
新しいパネルがあるので怖いもの無し、
挙句の果てにはガスバーナーで焼いたりでもうムチャクチャww
最終的にはストックのモジュールの救出に成功しましたが、ご覧の通り再利用は不可能です。
因みに今回のトラブル、実を言うと自分のようなパターンは結構高い確率で起きるみたいです。
やはりアンカーの固定自体が弱いのが最大の原因で、固着してなくともアンカーごと回ってしまう例が多く報告されています。
ボルトを外す前は必ずラスペネを散布し、無事に外れた場合も必ずボルトを新品に交換してTHCを塗っておきましょう。
また多少面倒ですが定期的にボルトの脱着を行うというのも、固着の予防という点では非常に効果が高いと思います(o^―゜)b
どうしても固着が怖いという方はボルトを使わず、モジュール本体とパネルを強力な両面テープで貼り付けるというのも効果的。
サイドカバー内なので落下するということはまずありません(´∀`)
自分と同じ運命を辿った方は残念ですがさっさと諦めた方が良いでしょう。
・モジュールパネル
・70348-02