納車して間もなくカバーを装着してドレスアップしたパッセンジャーフットボード。
その後はフットボードブラケットもクロームに交換、
通常のドレスアップではこれ以上手を加えられない状態になりましたがそれでも大きな課題が数点残っていました。
1、ご覧のようにわずかな隙間から見える黒い部分をどうにかしたいなということ。
コレのおかげ(原因)でいかにも『カバーです!』という感じ満点で仕上がりも損なわれてしまいます。
2、一番シンプルなデザインという理由で現在のカバーを装着しているのですが、
厳密に言うと『一番違和感を感じない』であって『理想的なデザインではない』ということ。
このカバーでも周囲の部分とあまりバランスが取れていない気がしています。
上記の問題をクリアする一番手っ取り早い方法としては純正アクセサリーのクローム・パッセンジャーフットボードパンキット。
ご覧のようにフットボードそのものを丸ごとクロームにしており、上記の問題は全て解決します。
しかしこのフットボードパンキットは凹凸の類が一切無く、あまりにもツルンとしすぎていて
過去に装着したクラシッククローム・タイマーカバーと同じ結果になることは容易に想像がつきました。
そこであれこれ悩んだり調べたりを繰り返した結果、ストックの黒いフットボードをクローム塗装することにしました(o^―゜)b
詳しく説明するとストックのフットボードは上記の純正アクセサリーと違い、表面に縁がついています。
わずかな違いに思う方もいるかと思いますが、個人的にはこの1本の縁こそが理想的なスタイルを決定する重要な違いなのです。
余計な飾りはいらない、かと言ってシンプルすぎて地味になるのも嫌。
そんなワガママな願いを叶えてくれるのが他ならぬこの1本の縁、コレこそが理想とするスタイルへの大きな一歩となるのです。
完成品を見ていただくのが一番説得力があるかと思いますが、その前に完成に至る経路を・・・。
というわけで早速クローム塗装を依頼しようとしたのですが、
装着しているフットボードはカバー装着時に空けた穴が空いているために使うことが出来ず、仕方なく新たにフットボードを購入。
※写真は穴が空いているフットボードです。
ソレをそのままメッキ業者さんに出して頂き、クロームメッキを依頼しました。
数週間後、待ちに待った完成(・∀・)!
かと思いきや、なぜか縁の中がザラザラ(ノ><)ノ
※ピンボケしています、申し訳ありません(o_ _)o
話を伺うと今回依頼のメッキ業者さんにあるバフマシンでは縁の内部のような小さな部分は(バフが入らず)バフ掛けが不可能。
結局そのままの状態で外側だけを研磨してメッキ塗装をしたというわけです。
縁を削り取って周囲と同じ高さにすれば鏡面に出来るとのことでしたが、それでは先ほど紹介のパンキットと同じ結果、本末転倒です。
縁の中を鏡面にするにはほぼ手作業。
当然ながらアルミを鏡面に仕上げるまでの高い技術力と器用な手先に加えてかなりの手間隙。
特殊なツールが必要で自身での加工は勿論、ディーラー担当メカニックのHさんすらが『無理』と言うほどの超難問。
しかし新しくフットボードまで買ってこのまま諦めるわけにはいきません。
細かい部分まで鏡面に出来るバフ掛け専門の業者を探し出し、とりあえず相談。
すると『メッキの剥離をして下さい』との指示が。
メッキが塗られたままの状態でバフ掛けを依頼すると加工代が2倍に跳ね上がり、おまけに仕上がりも期待出来ないとのこと。
二つ返事で再び地元のメッキ業者さんにフットボードを預け、メッキの剥離を依頼。
縁の内部だけではなく、縁の外側にも研磨出来ていない場所(色が濃く映っているトコロ)がありますね。
それほどまでに難しい作業だったことが見受けられます。
このアルミ地剥き出しのフットボードをバフ掛け業者さんに送り、(メッキ業者さんでは手を加えられないので)
バフ掛けが完了した状態でそのままクローム塗装が出来る程の鏡面仕上げを依頼。
そして3週間後。
バフ掛け完了の連絡と同時に手元に届いたフットボードは上からクロームメッキをするのが勿体ないほどの凄まじい輝き。
縁の周囲も完璧です(o^―゜)b
正直このままでもオッケーというほどの仕上がりでしたが、時間が経てば酸化するのがアルミの悲しいトコロ。
逸る気持ちをグッとこらえ、意を決してクロームメッキを依頼。
そして2週間後、遂に念願のクローム・パッセンジャーフットボードが完成゜+。:.゜ヽ(*´∀`)ノ゜.:。+゜
・・・
かと思いきや、ここにきてまさかの大誤算Σ(゚д゚lll)
フットボードの素材であるアルミはクロームメッキ塗装を施すと巣穴が出来やすいという性質があります。
巣穴とは読んで字の如く、針で刺したような穴が表面にできてしまうこと。
バフ掛けが完璧に施されていたとしてもクローム塗装をした時点で巣穴ができてしまう場合があり、今回ソレが的中。
写真ではわかりにくいですが、表面で埃が乗っているようにキラキラしている場所が無数にありますが
コレが全て巣穴というわけです。
この結果にはさすがに白旗という感じ。
もう一度同じことをお願いする気力も残っているはずもなく、カバーに戻そうかと考えたほどです。
こうなると最終手段は、アルミの巣穴をガッチリ抑え込むほどの極厚メッキを施してくれる業者さんに依頼するということ。
というわけで自分が知り得る限りでは最強・・・いや、最鏡と言うべき某メッキ業者に塗装を依頼。
過去の数倍にも及ぶ見積もり金額には目を伏せ、とにかく綺麗に仕上げて下さいとお願い、と言うよりももはや懇願ww
そして2ヵ月後・・・
遂に・・・遂に念願のフットボードが完成。・゚・(ノд`)・゚・(←嬉し泣き)
フットボード購入から実に2年、待ちに待ったドコロの騒ぎではありません。
自分で手を加えたわけではないのですが、正直言うとこれほどの苦戦は頭にありませんでした。
ストック⇒バフ掛け⇒メッキ⇒剥離⇒バフ掛け⇒メッキ⇒剥離⇒バフ掛け⇒メッキと、食物連鎖のような旅路を送りました。
それまでの加工費や塗装費を加えるととても笑えない金額を費やしてしまいましたが
これこそ唯一無二、我がロードキングのスタイルに欠かせない大きな存在となってくれました(o^―゜)b
・パッセンジャーフットボード
・50613-91
・86年以降ツーリングモデルでパッセンジャーフットボードサポート装着車に適合。
・¥10,700(1個・加工費別途)