現在、KERKERのフィッシュテールを装着している我がロードキング。
ルックスは勿論のこと、サウンド面でも非常にお気に入りのマフラーです(o^―゜)b
しかし、そんなお気に入りのマフラーにもどうしようもない欠点が(/--)/
1.アフターファイヤー
一般的に抜けが良いマフラーほど大きな音が出ると言われるアフターファイヤー、当然自分の場合も例外ではありませんでした。
ちょいとアクセルを入れたらドンッ!ちょいとアクセルを戻したらドンッ!
大勢でのツーリングではそのあまりの音量のため、常に最後尾付近を走るよう気を使っていたほど。
キャブレターのセッティングでガスを濃くすると多少の改善が見られるようですが、さすがに直管に近いマフラーになると暖簾に腕押し。
2.任意の回転域で音が籠る・繋がる
これはある意味FLT系(ツーリングモデル)の宿命とも言える問題。
FLT系を右からご覧になるとわかると思いますが、俗に言う2in1スタイルと言われる取り回しで
2つのエキパイが1つのサイレンサーへ集合していることからこの名前がついています。
2in1スタイルは一般的にクラシカルな車輌に非常によく似合い、性能や役割よりも
そのルックス目当てで2in1のマフラーを装着する方もいるほど重要な要素になっています。
ここから話が難しくなるのですが、2in1であれば当然サイレンサーは1つになるはずですが、
後ろから見ると左右から1本ずつサイレンサーが出ているではありませんかΣ(・ω・ノ)ノドウナッテルノ?
実はこれが今回の日記のメインである連結管なのです。
サイレンサーが2本の場合、本来はフロントシリンダーから右側、リアシリンダーから左側の独立構造なのですが、
タンデムに性能に特化したFLT系にはリアシリンダーからのエキパイと右側のエキパイを繋いでいる部分に
トルクの落ち込みを防ぐための連結管が搭載されているというわけです(下写真:連結パイプ部)。
連結管そのものが細く短く、隠れるように取り回しをしているので独立エキパイのようなレイアウトになっています。
このタイプは連結されていれど(管が細く、短いので)独立管に近い特性で、2本のサイレンサーからほぼ同じ割合で排気されます。
とは言え、連結管がついている以上はサイレンサーによってはアフターファイヤーが出てしまう可能性があります。
逆にFLT系はそのクラシカルなスタイル(2in1スタイル)と先述のトルク重視の影響で
連結部分がエキパイと同じ太さで作られています。
連結部そのものも長いため、サイレンサーが左右に振り分けられているとはいえ、排気の割合は右7:左3。
これはリアシリンダー側のエキパイの角度と排気の流れを考えれば一目瞭然ですね。
排気の割合から考えても、特性は2in1に近いと思われます。
実はこれが(皆同じ連結管と言え)FLT系と他ファミリーとの決定的な違いです。
話を戻しますが、2in1はサイレンサーに到達する前に前後シリンダーの排気がぶつかり、歯切れが悪い音になってしまいます。
左側のサイレンサーからは排圧の弱いモコモコしたサウンド、左側に比べて歯切れ良いとは言え、右側も2in1に近いサウンド。
加えて長いエキパイとサイレンサーが更に歯切れを奪う結果となり、ハーレーらしいサウンドという一点で話をすれば
空冷エンジン全ファミリーの中で最も条件が悪いのです。
説明が長くなりましたが、これらの状況を一気にひっくり返すことが出来るのが完全独立なのです。
詳しい説明は出来ませんが歯切れの無さが連結管によるものであれば、独立管にすることで歯切れが良くなるのは当然の結果。
更に完全独立にすることで排気の流速(サイレンサーへ引き出される速度)を抑え、
アフターファイヤーをほぼ消滅させることが出来る※のも大きなポイント。
※車体やマフラーの組み合わせにより、100%消滅できない場合があります。
しかし自分には一つだけ大きな大きな問題が・・・先ほどもお話したスタイリングの問題です。
独立管を装着すればエキパイの連結部分が無くなり、2in1スタイルがなくなってしまいます。
シャドウ時代からクラシックスタイルに憧れ、2in1スタイルを頑に守ってきた自分にとってはこれが大問題。
自分が独立管を装着しない理由はスタイルのためだけなのです。
歯切れ、アフターファイヤー対策の他に『エンジン周りのメッキが良く見えるようになるから』、
『手入れやエキパイの脱着が楽になる』、『高回転型にしたい』と言った理由で装着率も非常に高い独立管ですが、自分は全くの逆。
歯切れが悪くても、アフター出まくりでも、エンジンをフルメッキにしても、手入れが大変でも、何が何でも2in1だけは絶対に残したい!
と言うわけで悩みに悩んだ挙句、連結管を残したまま完全独立エキパイの加工をしてしまいましたwww
仕組みは至って単純、連結部分を鉄板で塞いで完全独立にしちゃおうというわけです(o^―゜)b
エキパイをバラバラに外して連結パイプのみの状態(上記写真22番のみ)にしてカスタムショップへ加工を依頼。
1週間程で加工されたエキパイが戻って来ましたヾ(*´∀`*)ノ
当然ながら見た目は全く変わらず、しかしながらエキパイの分岐点には加工された証である真新しい溶接痕。
試しに装着前にリアポート側から水を流してみると、水は全て左側から出てきました(´∀`)
早速装着して火を入れると音量と音質は大きく変わらずも、左側からもぉの凄い排気圧が。
右側の排気圧も以前とは段違いです。
早速走ってみると、以前とは明らかに違うこれまたもぉの凄い歯切れ(☆Д☆)キラリーン♪
以前の走りが『滑る・回る』と言う表現なら今回はまさに『蹴る』。
文字通り、タイヤが地面を蹴って走っているような感覚になってくれました(・∀・)!
アフターファイヤーもほぼ消滅(キャブセッティングによって軽く出る場合がありますが)!
今までの強烈な破裂音が嘘のように『ポンッ』すら鳴らなくなりました(o^―゜)b
これぞ自分が求めていたスタイル『見た目連結、中身独立』ヾ(*´∀`*)ノ
文字通り数々の不満を打ち消して新たに生まれ変わった我がロードキング。
年を追うごとに楽しさ倍増です(o^―゜)b