作業自体は簡単に出来るのですが、要所々々で予想外に苦戦したり神経を使うのがこのタンクを浮かせる作業。
主な例としてはイグニッションコイルやプラグコードの交換の際に
『あとほんの少し作業スペースが確保したい』という時やタンク下に配線を這わせる際など、アクセス頻度は低め。
唯一の利点としては、タンクを完全に降ろす際に必要になるホース類の脱着と
タンク内のガソリンを抜く作業が省かれるので工程自体がかなり省略できるという点でしょうか(o^―゜)b
(完全に下ろす作業になると難易度★★★★★になりますが、多量のガソリンを抜く作業が含まれるため非掲載。)
まぁその影響で予想外の苦戦を強いられるのですがww それではいってみましょう。
まずはコチラを参考に前後シートを外します。
次にライダーシート先端辺りにタンクを留めてあるボルト(2番)がありますのでコチラを外します。
FLHRとFLHRCはタンクのみですが、FLHRSに限りコンソールと共締めされてあると思います。
続いて左右ネック部分のタンクマウントのボルト(1、3番)を外します。
コチラもサイレンサー同様ボルトを緩めると同時にタンクが自身の重みで下がってきますので、
手で回るくらいボルトが緩んだら片手でタンクを支え、軽く浮かせた状態でボルトを緩めるとボルト穴への負担が掛りません(o^―゜)b
合計3点のボルトを外したらタンクが浮かせられるようになりますが、
やはりこれだけデカい金属に加えて中にガソリンが入っており、かなりの重量なので取り扱いに注意してください。
後は各々の作業スペースに合わせてタンクとフレームの間にタオルなどを敷いて浮かせた状態をキープしましょう。
ホースが外れたり破れたりすると一大事ですので、浮かせる際にホース類に負担が掛かっていないかを必ず確認しましょう。
実を言うと浮かせる作業は比較的簡単で問題無いのですが、一番大変なのが戻す時。
先ほどのタンクマウントボルトを装着していたタブの部分に、ラバーのトリム(19番)が着いていたと思います。
このトリムが非常に薄く、タブとソレの内側(コイルステーが着いている部分)とのクリアランスが殆ど無いことも手伝って、
タンクを上げたり戻したりする時にあちこちにクネクネとズレてしまうのです。
タンクを戻した状態では内側から抑えられて全く動かず、修正するには再びタンクを浮かせないといけません。
片手でタンクが上がれば(片手でトリムの位置修正をしながら下ろせるので)簡単なのですが、
上げ下ろしは両手を使わないと非常に厳しく、更にトリムの修正も左右同時に行わないといけません。
ポイントとしてはタンクを浮かせた状態でトリムの位置をシッカリ修正&確認して
そこからゆ~っくりタンクをまっすぐに下ろすといった感じ。
ゆっくりというのはコイルステーとトリムとのクリアランスを左右均等にするため。
限りなく均等に近い状態で下ろせば、トリムもそこまでズレることはありません(o^―゜)b
トリムとボルト穴が綺麗に揃った状態であればすかさずマウントボルトを入れましょう、
ボルトを入れないとタンクが自重で下がってしまい、トリムも再び大きくズレてしまいます。
個人的にポイントは上記に尽き、逆に言えば大変なのはここだけという意味です。
※自分は毎度この作業に堪えられず、タブトリムを外してしまいましたwww
タンクは外装の要、力が要る作業なのにヘタに取り扱うと傷だらけ・・・細心の注意を払いつつ作業しなければいけません。
終わった頃には身心共にヘロヘロパーですorz
終わるまで気を抜けない、力も抜けないということで★★★★☆にランクインでした。